いっぱいかあさん

育児の絵日記です。たまにゲームの話。

子育て後に働きたいけど不安が多い女性へ、勇気をくれる本

出産を機に専業主婦となりキャリアが途絶えてしまった人、手に職もなく子育てを終えたあとの再就職に不安を抱いている人は多いかもしれません。

また、今子供を育てながら働いている人の中にも「この仕事を何歳まで続けられるのか」という悩みや漠然とした不安を抱いたことはありませんか。私はあります。

こんなことをしていていいのか。いつかの再就職のため、資格を取るなり勉強をする時間に充てたほうがいいんじゃないか……そんな風に、どこかモヤモヤした思いが常に心のなかにあるのです。(だからって勉強して資格がとれるかどうかは置いておきます)

そんな不安がある人にはぜひ読んでほしいのが「専業主婦が就職するまでにやっておくべき8つのこと」です。


著者である薄井さんは、子供が生まれてからは仕事をやめて「この子を育てることこそが私の使命だ」と専業主婦を自ら希望します。ご主人の転勤に合わせて世界中を飛び回り、子供を育てました。

そんな生活のなかにあって、薄井さんは「専業主婦をキャリアとしよう」と心に決めて、日常の家事や育児をすべて「仕事」と決めたのです。

仕事だから終わらせる時間を決め、自分が決めた予定の通りに時間を無駄にせず動く。家事を効率よく行うために動線を考え工夫をこらす。仕事をしている人なら当たり前の環境や意識を自分の生活に持ち込みました。


「私でもできそう!」が本当にできる

それらの具体的な方法についても「今日から・すぐできる」という内容のものばかり。
世の中には主婦の仕事を楽にする時短やアイデアが山のように溢れていたにも関わらず、ここまでスッと入ってくる内容はなかったのに…

そして気づきました。これは「家事育児のらくらくテクニック♪*1」みたいな甘いものじゃなく、「専業主婦」というキャリアを養成するにあたり上司(あるいは先輩)が指導してくれているからなのです。


「専業主婦なのにすごい」じゃなくて「すごい人が専業主婦」なのだ

ただ薄井さんは学生の頃から頭が良く行動力溢れる方で多くの仕事を経験しており、英語も話せて海外での生活経験もあります。「そこまでの人なら専業主婦を17年やっていたとしても、50代からバリバリ仕事もできるわけだ…」という経歴の持ち主。本を出されている時点でわかることですが…。

だから「主婦が子育てを終えたあとに50代からでもバリバリ働けるようになる」というよりは、「バリバリ働いていた人は専業主婦でどれだけブランクがあいても復帰できる」と言い直したほうがいいかもしれません。

それでも、私が自分を薄井さんと同じに考えてはいけないのはわかっていますが、薄井さんの考え方は迷える主婦を導いてくれます。
家事や育児でままならならず、ただ漠然と将来に対する不安を抱いて生活していた日々が、本を読んだあとは確実に変わりました。


専業主婦を履歴書に書けるキャリアに

薄井さんは「専業主婦を履歴書に書けるキャリアにしたい」としています。

人生は子供が巣立ったあとも続いていきます。主婦をやっていた期間を人生の空白にしないためには、その「主婦」を仕事といえるレベルまで高めていく必要がある、と。

料理の仕事につきたいから毎日の料理もプロ並にしていくとか、掃除を極めてハウスクリーニング関係の仕事につくとか、そういうのはっきりとした目標を家事と結びつけるのもよいですが、具体的なことがなくとも毎日の生活には仕事につながるたくさんのアドバイスがありました。

就職を妨げるのは今の日本には年齢もありますが、本人の意識が最大の壁になる――「若い人に交じってやっていけるか」「仕事を覚えられるか」「ついていけるかわからない」等と本人が「できない」と思い込んでいることだと薄井さんは言っています。

もう○○歳だからという先入観にとらわれない気持ちの柔軟さがあれば、何歳だろうと仕事ははじめられるんだと勇気をもらいました。

問題点があれば洗い出し、改善できることを探し、よりよくしていこうと考える。わからないことがあればわからないままにせず学び、苦手なことがあれば克服しようと考える。誰かに教わろうとする……。それは普段の生活からでもできることです。

掃除や料理、洗濯、山のようにある名前のない家事を前に「私はお金にもキャリアにもならないことをしている」とはもう思いません。

「私は今キャリアを積んでいる」。それだけで毎日が変わります。


職業「専業主婦」になる前に

ひとつ注意したいのは、小さな子供がいたり介護や体調の思わしくない人、なんらかの形で働いている人が本書に書かれていることを実行しようとするとキャパオーバーになりそうなことです。

だって「専業主婦」を仕事にしようとしているんですから。子供を見ながらや介護をしながらでは仕事がままならないし、勤めているのならダブルワークになってしまいます。体調が思わしくなければ仕事も休みますよね。(本当の会社は仕事はそれぐらいじゃ休めない、という声もありそうですが、例えとして…)

私もまずは「専業主婦は隙間ワーク」気分で、ちょっとずつ本書の内容を実行していきたいと思いました。
今している家事や育児は、きっといつか役に立つ。そう思えるようになっただけで、明るい気持ちになれました。

*1:比較として書いてしまったけど、テクニックを思いついたり考える時点でそれもまた仕事のひとつです